あなたの肌は
どんな状態ですか?

まずはあなたの肌がどんな老化を始めているか、セルフチェックで調べてみましょう。かんたんセルフチェックで、あなたの状態に当てはまるものがあれば、皮膚の老化の疑いありです。

肌の構造とメカニズム

[ 肌細胞ってどんな働きをするの? ]

私たちの身体は沢山の細胞で成り立っていますが、細胞の重要な働きの一つにタンパク合成があります。細胞は日々分裂を繰り返しながら、身体が必要とする様々なタンパク質を生成しています。皮膚の細胞も同様にコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンといった肌の3大要素と呼ばれるタンパク質を作っています。
肌細胞の特徴として、紫外線・乾燥・フリーラジカルなどでタンパク質が壊されたときや、怪我などの外部刺激があった際に、タンパク質合成が活性化することが知られており、この働きは創傷治癒と呼ばれています。現在行われている美容皮膚の治療は、ほぼ例外なく肌細胞(真皮線維芽細胞)のこの特徴を利用しています。レーザー、高周波、超音波などを用いて肌細胞に刺激を与え、創傷治癒を利用してコラーゲン等のタンパク質を作らせ、結果的にコラーゲンが豊富な皮膚を作ろうとする治療です。肌細胞が作るタンパク質のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンは肌のハリや潤いを保つ働きをしています。若い時のお肌にハリと潤いがあるのは、肌をメンテナンスしてくれる肌細胞が十分にあって機能しているからといえます。

肌細胞が作る3大要素の働き

コラーゲン線維ハリ弾力性

コラーゲンは、真皮の70~80%を占める最も重要な要素です。
肌にハリや弾力性を持たせます。例えるなら、建物の「柱」。表皮と皮下組織を支えています。


ヒアルロン酸保湿

ヒアルロン酸は、たった1グラムで500グラムの水分を抱え込むことができる高分子多糖類の1つです。プルプルとした状態になって、いつも同じ量の水を含んでいるようコントロールしています。表皮の潤いにも影響します。


エラスチン保湿弾力性

エラスチンは、「柱」であるコラーゲン線維をとりまくように存在し、肌に柔軟性弾力性を持たせます。例えるなら「バネ」。お肌を指で押しても押し返してくれるのはコラーゲン線維も含め、エラスチンのバネのような働きのおかげです。


[ 肌の老化はどうして起きるの? ]

肌のハリや潤いを保つ働きをしている肌細胞は、生まれた時から増え続けていくわけではありません。
肌細胞の数は20歳を超えると減少していき、50歳になる頃には、3分の1ほどになるといわれ、加齢とともに確実に減少していきます。 また、肌細胞の減少以外にも、紫外線や乾燥、活性酸素などの日々のストレスによって肌細胞の数が減少したり、機能が低下したりしてしまいます。この肌細胞の減少と機能の低下が「肌の老化」になります。
肌細胞が衰え、シミ・シワが起こり、肌のハリが無くなりたるみの原因となります。肌細胞が数の減少と、機能が低下してしまうことで、このような老化現象が起きてしまうのです。

肌細胞は年齢とともに減少

再生医療で老化を改善

再生医療では、かつての治療では得られなかった肌全体の若返り、つまり根本からの改善が期待できます。ご自身の細胞を用いますので拒絶反応もなく安全な治療であり、しわやシミの改善も報告されています。
「PRP」や「脂肪由来幹細胞」による再生医療を行うと、衰えてしまった肌組織の修復のみではなく、肌自体の再生を促します。その結果、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどがふたたび生成されるようになり、肌そのものの若さを取り戻すことが期待されます。

肌の老化と若返りの
メカニズム

[ 再生医療のメリットとデメリット ]

メリット
  • 自己の細胞を利用するので、安全性が高い。
  • 効果が持続する。
  • ダウンタイム(治療後から社会復帰までに必要とする時間)がない。
    すぐに通常の生活を行うことが出来る。
  • デメリット
  • 治療には厚生労働省の認可が必要なため、治療ができる施設が限られる。
  • 再生医療を行うには治療申請手続きと院内設備が必要だが、準備に相当なコストと時間がかかるために、複数の治療メニューを取り扱っている施設が少ない。
  • PRP療法の
    メリットとデメリット

    メリット
  • 当日に治療が行える
  • 副作用や感染の心配が少ない
  • デメリット 認可が必要なため治療を受けられる施設が限られている

    脂肪由来幹細胞治療の
    メリットとデメリット

    メリット
  • 副作用や感染の心配が少ない
  • 幹細胞自ら損傷した部位を探し出して、修復・再生を行うホーミング効果が得られる
  • デメリット 細胞培養の期間に3~4週間を要する
    治療方法 メリット デメリット
    PRP療法
  • 当日に治療が行える
  • 副作用や感染の心配が少ない
  • 認可が必要なため治療を受けられる施設が限られている
    脂肪由来幹細胞治療
  • 副作用や感染の心配が少ない
  • 幹細胞自ら損傷した部位を探し出して、修復・再生を行うホーミング効果が得られる
  • 細胞培養の期間に3~4週間を要する

    安全性が高く、効果が
    持続しやすい

    コラーゲンやヒアルロン酸注入は、足りなくなったボリュームを補う治療法ですが、使用するコラーゲンやヒアルロン酸は自分の身体にとって異物であるために、時間が経つと体内で分解・吸収され無くなってしまいます。そのため効果を維持するには定期的に注射などで補充する必要があります。 これに対して肌の再生医療は、自分自身の細胞や血液成分を用いるため、肌細胞そのものを活性化・再生させて肌質を改善することが出来ます。効果が現れるまでの時間は治療によって異なりますが、早い方で投与後数日から1週間程で効果を実感することができ、その後時間が経過するにつれてさらに効果が明らかになってきます。肌の再生医療は効果が現れてくると、その持続を実感される方が多く、再生医療のメリットの一つといえます。また、脂肪幹細胞療法の場合、幹細胞には血管やリンパ管の中を自ら移動し、老化や病気・怪我などで失われた細胞や損傷した部位を探して、修復・再生のために向かっていく傾向があり、これは「ホーミング効果」と呼ばれています。肌の再生医療はどの年代の方でも効果を実感しやすく、非常に満足される方が多い治療です。

    再生医療の症例(PRP療法)

    当院が提供している再生医療

    当院では「PRP療法」「脂肪由来幹細胞治療」を受けることが可能です。当院は正式なプロセスを踏み、厚生労働省に第二種および第三種再生医療等提供計画を提出し、再生医療に必要な治療計画番号を取得した医療施設です。再生医療の治療メニュー数は第二・三種を合わて7種類にものぼります。さらに投与方法は、最先端機器を多数揃えているため、患者様に最適なものを選択していただくことが可能です。

    治療の流れ

    初めて来院される患者様の不安と緊張を出来る限り取り除けるよう、スタッフ一同、常に清潔で明るい雰囲気のクリニック作りを心掛けております。

    01. 専門医によるカウンセリング

    経験豊富な各分野の学会専門医がカウンセリングを行います。患者様が納得のいくまでカウンセリングを行い、施術する内容を決めます。


    02. メイク落とし・洗顔

    施術内容により必要があればお化粧を落としていただきます。クレンジングやタオルなどをご用意しておりますので、メイクをしてご来院いただけます。


    03. 担当医師による施術

    清潔に保たれた処置室にて、担当医師により治療が始まります。


    04. アフターケア

    術後の経過観察もしっかりと行ってまいります。担当医師の指示に従って、術後診察を受診して下さい。その際も、お一人おひとりの状態に最適なアフターケアをさせて頂きます。


    よくある質問

    Q1. 治療をした後は、どのようにケアすればいいですか?

    治療後はすぐに帰宅でき、傷も小さいので当日からシャワーも可能です。翌日より通常の生活を行うことができます。傷跡は清潔に保って頂き、日焼けなどの刺激を与えないようにして頂く事が重要です。

    Q2. 他の美容施術を合わせても大丈夫ですか?

    他の美容施術と併せて治療を行なって頂いても、特に問題はありません。むしろ肌の再生医療と別の美容医療を併用する事で、相乗効果を得ることが可能です。ただし、それぞれの美容療法の特徴を上手く組み合わせることが大事になりますので、詳しくはクリニックでご相談ください。

    Q3. 他の人の細胞を使うことは出来ますか?

    自分の細胞で無い場合、拒絶反応といわれる免疫応答反応がでます。そのため、安全の観点からも自分自身の細胞以外を使うことは基本的に出来ません。

    Q4. 施術に関して痛みはありますか?

    施術前に必要に応じて局所麻酔(麻酔クリームなど)をおこなうため痛みはほとんど感じません。

    Q5. 効果が出るまでどれくらいの時間がかかりますか?

    治療によって異なり、個人差もあるので一概には言えませんが、早い方で投与後、数日から1週間程で効果を実感することができます。その後、時間が経過するにつれて更に効果が明らかになってきます。